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編集モードには以下のものがあります。
編集モードの選択は対応するボタンをクリックすることによって行ないます。 選択された編集モードのボタンは反転して表示されます。
オブジェクトをマウスボタン1 (`tag object') でクリックすると、 そのオブジェクトにタグが付けられます。 また、矩形領域の角でマウスボタン2 (`tag region') をクリックし、 次にその対角で再びマウスボタン2 (`final corner') をクリックすることにより、 その領域の内側にあるすべてのオブジェクトにタグを付けることもできます。 これを必要なだけ繰り返して 複合オブジェクトとしてまとめたいすべてのオブジェクトにタグを付けた後に マウスボタン3 (`compound tagged') をクリックすると、 タグを付けられたオブジェクトが1つの複合オブジェクトにまとめられます。
マウスボタン1、もしくはマウスボタン2により、 すでにタグが付けられているオブジェクトが選択された場合には、 そのオブジェクトのタグは解除されます。 すべてのタグを解除したい場合には、 一時的に他のモード (BREAK COMPOUND は除く) に切り替えて下さい。
これによって作成された複合オブジェクトは、 BREAK COMPOUND によって分解することが可能です。
複合オブジェクトをマウスボタン1 (`break compound') でクリックすると、 その複合オブジェクトが個々のオブジェクトに分解されます。 マウスボタン2 (`break and tag') も同様の効果を持ちますが、 GLUE COMPOUND で再びまとめられるように、 個々のオブジェクトにタグが付けられた状態とされます。
複合オブジェクトを分解せずにその内側のオブジェクトの編集を行ないたい場合には、 OPEN COMPOUND を用いて 一時的に複合オブジェクトを開くこともできます。
複合オブジェクトをマウスボタン1 (`open compound') でクリックすると、 その複合オブジェクトは開かれ、その複合オブジェクトに含まれていた 個々のオブジェクトを編集できる状態となります。 複合オブジェクトが開かれているあいだ、 その複合オブジェクトに含まれていたもの以外のすべてのオブジェクトは 一時的に表示されなくなりますが、 これはすべての複合オブジェクトが閉じられた後に元の状態に戻されます。
複合オブジェクトが開かれている時には その複合オブジェクトを再び閉じるための2つのボタン (Close This Compound、及び Close All Compound) を含む ポップアップ・パネルが開かれていますので、 これを用いて複合オブジェクトを閉じることができます。 Close This Compound ボタンをクリックすると 最後に開かれた複合オブジェクトのみが、 Close All Compound ボタンをクリックすると 開かれているすべての複合オブジェクトが閉じられます。
複合オブジェクトを個々のオブジェクトに分解したい場合には、 BREAK COMPOUND を用いることができます。
複合オブジェクトを開いた状態でセーブ を行なおうとした場合には、xfig は、 開かれている複合オブジェクトのみをセーブする (Save Part) のか、 もしくは図全体をセーブする (Save All) のかを問い合わせます。
Note: 複合オブジェクトを開き、 その内側のオブジェクトを削除し、 複合オブジェクトを閉じ、 その後に Undo を実行した場合、 削除されたオブジェクトの復元は行なわれますが、 そのオブジェクトは複合オブジェクトの一部ではなくなります。 逆に、キャンバスからオブジェクトを削除し、 複合オブジェクトを開き、 その後に Undo を実行して削除を取り消した場合には、 そのオブジェクトは複合オブジェクトの一部となります。 この方法によって、指定したオブジェクトを複合オブジェクトから削除したり、 逆に追加したりすることができます。
BOX オブジェクト、 ARC-BOX オブジェクト、 もしくは 複合オブジェクトの 角をマウスボタン1 (`scale box') でクリックすると、 オブジェクトはその縦横比を保ったままスケーリングされます。 また、それらのオブジェクトの 辺をマウスボタン1 (`scale box') でクリックすると、 オブジェクトはその方向にのみスケーリングされます。 スケーリングは、マウスボタン1 (`new position') を 再びクリックすることによって完了します。
オブジェクト (BOX など以外のものを含む) を マウスボタン2 (`scale about center') でクリックすると、 オブジェクトはその縦横比と中心の位置を保ったままスケーリングされます。 スケーリングは、マウスボタン2 (`new position') を 再びクリックすることによって完了します。
いずれの場合でも、マウスボタン3 (`cancel') をクリックすることによって スケーリングを中止することが可能です。
この機能を用いて TEXT オブジェクトを 直接スケーリングすることはできません。 通常、TEXT オブジェクトをスケーリングしたい場合には、 EDIT OBJECT、もしくは UPDATE を用いて 文字の大きさ (TEXT SIZE を参照) を変更します。 ただし、TEXT オブジェクトを含む 複合オブジェクトがスケーリングされた場合には、 その TEXT オブジェクトの Rigid フラグ が ON となっていない限り、その TEXT オブジェクトもスケーリングされます。
BOX オブジェクトなどを縦横比を保存せずにスケーリングしたい場合には、 代わりに MOVE POINT を用いることができます。
複合オブジェクトを マウスボタン1 (`align compound') で選択すると、 その複合オブジェクト内のオブジェクトの整列が行なわれます。 また、キャンバス上の任意の点で マウスボタン2 (`align canvas') をクリックすることにより、 キャンバス内のすべてのオブジェクトの整列を行なうこともできます。
マウスボタン1 (`move point') でクリックすることによって 移動させたい頂点を選択し、次にカーソルを新しい位置に移動した後に 再びマウスボタン1 (`new position') をクリックして移動を完了します。 移動を水平/垂直方向のみに制限したい場合には、 マウスボタン1の代わりにマウスボタン2 (`horiz/vert move') を使用します。 いずれの場合でも、マウスボタン3 (`cancel') をクリックすることによって 移動を中止することが可能です。
これは、 TEXT オブジェクト に対しては機能しません。 また、BOX オブジェクト、 ARC-BOX オブジェクト、 及び 複合オブジェクト に対しては、選択された頂点のみではなく、その頂点に接した辺の移動が行なわれます。 REGULAR POLYGON によって生成されたオブジェクトは通常の POLYGON オブジェクトであり、 その点のみが移動させられます。
点は、追加したり、 削除したりすることもできます。 オブジェクト全体を移動させたい場合には、 MOVE を用いて下さい。
オブジェクトの点の間 (線の上) で マウスボタン1 (`break/add here') をクリックするとその位置に点が追加され、 カーソルに追従して動くようになります。 点の追加は、カーソルを適切な位置に移動した後に 再びマウスボタン1 (`place new point') をクリックすることによって完了します。
BOX オブジェクトや ARC-BOX オブジェクト に点を追加することはできません。 REGULAR POLYGON によって生成されたオブジェクトは通常の POLYGON オブジェクトであり、 任意の位置に点を追加することが可能です。
削除したい点をマウスボタン1 (`delete point') でクリックすると その点が削除され、その前後の点が直接結ばれた状態となります。
BOX オブジェクトや ARC-BOX オブジェクト の点を削除することはできません。 REGULAR POLYGON によって生成されたオブジェクトは通常の POLYGON オブジェクトであり、 任意の点を削除することが可能です。
マウスボタン1 (`move object') でクリックすることによって そのオブジェクトを選択し、次にカーソルを新しい位置に移動した後に 再びマウスボタン1 (`place object') をクリックして移動を完了します。 移動を水平/垂直方向のみに制限したい場合には、 マウスボタン1の代わりにマウスボタン2 (`horiz/vert move') を使用します。 いずれの場合でも、マウスボタン3 (`cancel') をクリックすることによって 移動を中止することが可能です。
複数のオブジェクトをまとめて移動したい場合には、 あらかじめ GLUE COMPOUND を用いて それらのオブジェクトを1つの複合オブジェクトにまとめておく必要があります。
SMART-LINKS MODE を設定することにより、 そのオブジェクトに接している線を同時に移動させることもできます。
オブジェクトは、コピーしたり 削除したりすることもできます。 オブジェクトの点を移動させたい場合には、 MOVE POINT を用いて下さい。
マウスボタン1 (`copy object') でクリックすることによって そのオブジェクトを選択し、 次にカーソルをオブジェクトをコピーしたい位置に移動した後に 再びマウスボタン1 (`place object') をクリックしてコピーを完了します。 コピーを水平/垂直方向のみに制限したい場合には、 マウスボタン1の代わりにマウスボタン2 (`horiz/vert copy') を使用します。 いずれの場合でも、マウスボタン3 (`cancel') をクリックすることによって コピーを中止することが可能です。
複数のオブジェクトをまとめてコピーしたい場合には、 あらかじめ GLUE COMPOUND を用いて それらのオブジェクトを1つの複合オブジェクトにまとめておく必要があります。
SMART-LINKS MODE を設定することにより、 そのオブジェクトに接している線を同時にコピーすることもできます。
このモードの ARRAY PLACEMENT 機能を用いて、 一度に多数のコピーを作成することも可能です。 このためには、 コピーしたいオブジェクトをマウスボタン1 (`copy object') でクリックし、 次にカーソルを移動させてマウスボタン2 (`array placement') を クリックすることによってコピーを配置する方向と間隔を指定します。 この場合には、あらかじめ NUMER OF X COPIES、 及び NUMER OF Y COPIES によってコピーの個数を設定しておく必要があります。
オブジェクトをマウスボタン3 (`copy to cut buf') でクリックすると、 そのオブジェクトがカット・バッファにコピーされます。 カット・バッファにコピーされたオブジェクトは、 後で PASTE を用いて キャンバス上の図に挿入することができますので、 この機能を用いて図の一部を他の図の中にコピーすることが可能となります。 オブジェクトを新たにカット・バッファにコピーすると 以前のカット・バッファの内容は捨てられます。 複数のオブジェクトをカット・バッファにコピーしたい場合には、 あらかじめ GLUE COMPOUND を用いて それらのオブジェクトを1つの複合オブジェクトにまとめておく必要があります。
オブジェクトをマウスボタン1 (`delete object') でクリックすると、 そのオブジェクトが削除されます。 削除したいオブジェクトを含む矩形領域の角で マウスボタン2 (`delete region') をクリックし、 次にその対角で再びマウスボタン2 (`final corner') をクリックすることにより、 その領域の内側にあるすべてのオブジェクトを一度に削除することもできます。
オブジェクトをマウスボタン3 (`del to cut buf') でクリックすると、 そのオブジェクトは削除され、カット・バッファに移動されます。 カット・バッファに移動されたオブジェクトは、 後で PASTE を用いて キャンバス上の図に挿入することができます。 COPY も参照して下さい。
新しい図の作成のために、 キャンバスからすべてのオブジェクトを削除したい場合には、 New を用いることができます。
オブジェクトをマウスボタン1 (`update object') でクリックすると、 インジケータ・ボタンの中で UPDATE のために選択されたものの現在の設定が、 そのオブジェクトに対して適用されます。 複合オブジェクト をマウスボタン1 (`update object') でクリックした場合には、 その複合オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトの属性が更新されます。
COMPOUND オブジェクト以外のオブジェクトを マウスボタン2 (`update settings') でクリックすると、 そのオブジェクトの属性がインジケータ・ボタン (UPDATE のために選択されているもののみ) にコピーされます。 これを用いて、選択した属性を あるオブジェクトから他のオブジェクトにコピーすることも可能です。
UPDATE モードにおいては、 それぞれのインジケータ・ボタンの右上には UPDATE に際してその設定を適用するかどうかを指定するための 小さいトグル・ボタンが付けられており、 そのトグル・ボタンが ON となっているインジケータ・ボタンの 設定のみが UPDATE の対象となります。 インジケータ・ボタンの右上のトグル・ボタンをクリックすると、 その ON/OFF が切り替えられます。 あるいは、インジケータ・パネルの左側の Update Control ボタンによって、 すべてのインジケータ・ボタンを選択したり、選択を解除したり、 選択/非選択を反転させたりすることもできます。
オブジェクトの属性は EDIT OBJECT を用いて変更することもできます。 EDIT OBJECT を用いれば変更することができるが、 UPDATE では変更することのできない属性もあります。
オブジェクトをマウスボタン1 (`edit object') でクリックすると、 オブジェクトの属性の編集を行なうための Edit パネル が開かれます。 このポップアップ・パネルの内容は、 オブジェクトの種類などによって異なったものとなります。 これについては、Edit パネルを参照して下さい。
SPLINE オブジェクト の制御点をマウスボタン3 (`edit point') でクリックすると、 スプライン曲線の shape factor の変更を行なうための EDIT POINT パネル が開かれます。
オブジェクトの属性は UPDATE を用いて変更することもできますが、 UPDATE では変更することができない属性もあります。
オブジェクトをマウスボタン1 (`flip') でクリックすると、 オブジェクトはその点を基準として上下、もしくは左右が反転させられます。 オブジェクトをマウスボタン2 (`copy & flip') でクリックすると、 元のオブジェクトはそのまま残され、 上下、もしくは左右を反転した新しいオブジェクトが生成されます。
反転に先立ってキャンバス上の任意の位置で マウスボタン3 (`set anchor') をクリックすることにより、 反転の基準とする anchor point を明示的に指定することも可能です。 Anchor point が設定されている場合、その位置に `+' が表示されます。 設定された anchor point は、 マウスボタン3 (`set anchor') をもう一度クリックすることによって 解除することができます。
オブジェクトを回転させたい場合には ROTATE を用いて下さい。
オブジェクトをマウスボタン1 (`rotate object') でクリックすると、 オブジェクトはその点を中心として、 ROTATION ANGLE で設定された角度だけ、 時計方向に、あるいは反時計方向に回転させられます。
このモードの COPY & ROTATE 機能を用いて、 一度に多数のコピーを作成することも可能です。 オブジェクトをマウスボタン2 (`copy & rotate') でクリックすると、 ROTATION ANGLE で設定された角度ごとに回転させられた、 NUMBER OF COPIES で設定された個数のコピーが生成されます。
FLIP VERTICALLY/HORIZONTALLY と同様、 マウスボタン3 (`set anchor') を用いて 回転の中心とする anchor point を明示的に指定することも可能です。
BOX オブジェクト、 ARC-BOX オブジェクト、 PICTURE オブジェクト、 及びそれらのいずれかを含んだ 複合オブジェクトは、 90度単位でのみ回転させることができます。 オブジェクトの上下、もしくは左右を反転したい場合には、 FLIP VERTICALLY/HORIZONTALLY を用いて下さい。
オブジェクトをマウスボタン1 (`spline <-> line') でクリックすると、 次のような変換が行なわれます。
また、オブジェクトをマウスボタン3 (`open <-> close') でクリックすると、 次のような変換が行なわれます。
スプライン曲線については、より細かい制御を行なうことも可能です。 これについては、 EDIT POINT や スプライン曲線について などを参照して下さい。
オブジェクトの端点をマウスボタン1 (`add arrow') でクリックすると、 その点に矢印が追加されます。 また、矢印の先端をマウスボタン2 (`delete arrow') でクリックすると、 その矢印が削除されます。
矢印の形状は ARROW TYPE によって、 また矢印の大きさは ARROW SIZE によって 設定することができます。 ARROW MODE を設定しておくことにより、 新しいオブジェクトの入力に際して自動的に矢印を付けるようにすることも可能です。
ほとんどのオブジェクトでは、 コーナー・マーカーを結ぶ直線の上でクリックすることによって そのオブジェクトを選択することもできますが、 これは編集モードによっては コーナー・マーカーをクリックした場合と異なった意味を持つことがあります。 例えば、SCALE OBJECT では、 オブジェクトのコーナー・マーカーをクリックした場合には そのオブジェクトは形状を保ったままスケーリングされますが、 コーナー・マーカーを結ぶ直線 (矩形の辺) をクリックした場合には その方向のみのスケーリングが行なわれます。
POINT POSITION が Any 以外に設定されている場合には、 それによって指定される仮想的なグリッドの上に置かれていない オブジェクトを選択することはできません。
複数のオブジェクトが接するように置かれている場合、 選択したいオブジェクトのコーナー・マーカーをクリックしても そのオブジェクトが選択されず、 その近くの他のオブジェクトが選択されてしまうことがあります。 そのような場合には、次の操作を行なうことによって、 所望のオブジェクトを選択することができます。
Approximated、Angular、及び Interpolated の いずれかのボタンをクリックすると、 shape factor をプリセットされた値のいずれかに設定することができます。 パネルの左側のスライダを用いて、 その制御点の shape factor を任意の値に設定することもできます。 いずれの場合でも、変更されたスプライン曲線は即座に表示されます。
制御点の shape factor は、 任意の編集モードにおいて SHIFT キーと CONTROL キーの双方を押した状態で 制御点をクリックすることによって、 Edit Point パネルを開かずに変更することもできます。 制御点をマウスボタン1 (`More approx') でクリックすると shape factor が減少し、 マウスボタン3 (`More interp') でクリックすると増加します。 制御点をマウスボタン2 (`Cycle shape') でクリックすると、 3つのプリセットされた値 (Approximated、Angular、及び Interpolated) が 順に切り替えられます。